Pinterestで保存されるピンの作り方|デザイン仕様と実践手順

このガイドでできること

Pinterest で保存されるピンには「型」がある。感覚でデザインするのではなく、決まった数値と構造に沿って組み立てるだけで、安定して反応の取れるピンを作れる。

このガイドでは、Canva・Adobe Express・Photoshop など、どのツールでもそのまま入力できる具体的な数値仕様を公開する。上から順に STEP を追えば、1 枚目のピンが完成する構成にしている。

縦型クリエイティブ全般の考え方(なぜ縦型が有効なのか、保存される 3 原則など)は縦型クリエイティブの作り方ガイドにまとめているので、背景から知りたい方はそちらを先に読んでほしい。


STEP 1:キャンバスを設定する

Canva なら「カスタムサイズ」で以下を入力する。

項目
1000 px
高さ1500 px
背景色#f8f7f6

なぜ1000×1500pxなのか。 Pinterest のフィードは 2:3 比率で表示される。この比率から外れると自動トリミングされ、意図しない切れ方をする。1000×1500px は Pinterest の推奨サイズであり、フィード上で最大面積を確保できるサイズ。

セーフエリア:上下左右120px。 テキストや要素をこのエリアからはみ出さないようにする。Canva なら「ファイル → ガイドを表示」でガイド線を 120px の位置に引いておくと便利。セーフエリアを設けることで、端ギリギリの窮屈な印象がなくなり、情報が読みやすくなる。


STEP 2:カラーパレットを決める

使う色は 5 色。このうち実際にテキストで使うのは 3 色だけ。

名前コード役割
background#f8f7f6背景。真っ白ではなくオフホワイトにすることで目が疲れにくい
ink#0B1F3B見出し・キーワード。濃紺で視認性が高い
muted#4B5B73補足テキスト・番号。inkより控えめなグレーで情報の階層を作る
border#d6d3d0区切り線。背景に馴染む薄さ
white#ffffffラベルの背景

3色ルールの理由。 色が増えると「どこが重要なのか」の判断に認知コストがかかる。ink(重要)・muted(補足)・border(装飾)の 3 色で情報の優先度を表現し、読者の視線を自然にコントロールする。強調したい箇所は色を変えるのではなく太字にする

Canva を使っている場合は「ブランドキット」にこの 5 色を登録しておくと、毎回手入力する手間がなくなる。


STEP 3:3ブロック構造で組み立てる

すべてのピンは「タイトル → コンテンツ → CTA」の 3 ブロックで構成する。この構造が崩れると視線の流れが乱れ、何を伝えたいピンなのか分からなくなる。

上部:タイトルブロック

ピンの最上部。フィードで真っ先に目へ入る部分。

要素役割必須?
ラベル「保存版」「初心者向け」などのバッジ任意
プレフィックスタイトルの前置き(例:副業を始める前に)任意
メインタイトル最も大きく目立たせる一文必須
サブ補足説明(例:保存版:最初の1ヶ月で迷わないために)任意
区切り線タイトルとコンテンツの境界。幅750px(キャンバスの75%)必須

タイトルは左揃え・上部固定。中央揃えにするとカジュアルすぎて情報系コンテンツに合わない。

中央:コンテンツブロック

ピンの本体。テンプレートの種類によって形が変わる部分(詳細は STEP 5)。

要素役割
番号 or マーク01、02、03… または ✓
見出し各項目のキーワード(太字)
補足見出しの説明文。1行に収める

項目はタイトルと CTA の間に等間隔で並べる。間隔が不揃いだと雑な印象になる。

下部:CTAブロック

行動喚起。必ず3行で固定する。

内容サイズ
1行目誘導テキスト(▶ 続きはプロフィールから)20px / Regularmuted
2行目ベネフィット(副業ロードマップ公開中)22px / Boldink
3行目ハンドル(@yourhandle)24px / Regularmuted

CTA はキャンバス下端から 120px の位置に中央揃えで配置。タイトルは左揃えだが、CTA は中央揃えにすることで「締め」の役割を視覚的に果たす。


STEP 4:テキストサイズを設定する

フォントはZen Kaku Gothic Newを推奨。Canva ならNoto Sans JPが標準で使える。

優先フォント名環境
1Zen Kaku Gothic NewGoogle Fonts / Canva
2Noto Sans JPCanva標準
3游ゴシック MediumWindows / macOS
4ヒラギノ角ゴ Pro W3macOS
5メイリオWindows

タイトルブロックの数値

要素サイズ太さ
ラベル24pxRegularmuted(枠線つき)
プレフィックス32pxRegularmuted
メインタイトル64pxBoldink
サブ24pxRegularmuted
区切り線幅750px / 太さ2pxborder

メインタイトルの 64px は、1000px 幅のキャンバスで 8〜14 文字が 1 行に収まるサイズ。これより大きくすると文字が折り返し、小さくするとフィードで読めなくなる。

コンテンツブロックの数値(テンプレート別)

テンプレートによって最適なサイズが異なる。項目数が多いほど文字を小さく、少ないほど大きくしてバランスを取る。

要素5ステップ3ステップチェックリストBefore/After
番号/マーク48px / Regular / muted56px / Regular / muted✓ 28pxなし
見出し32px / Bold / ink36px / Bold / ink30px / Bold / ink32px / Bold / ink
補足24px / Regular / muted26px / Regular / mutedなし24px / Regular / muted
項目間の余白28px48px罫線区切り(余白16px)罫線区切り(余白20px)
レイアウト縦1列縦1列縦1列左右2列

STEP 5:テンプレートを選ぶ

コンテンツの種類に合わせて 4 つのテンプレートから選ぶ。迷ったら5ステップ型を選べば汎用性が高い。

5ステップ型(標準・最も汎用的)

「〇〇する 5 つの方法」「〇〇の手順」などハウツー系に最適。番号があると「順番に読もう」という意識が生まれ、最後まで見てもらいやすい。

構成例:

  • プレフィックス:副業を始める前に
  • タイトル:知っておくべき5つのこと
  • サブ:保存版:最初の1ヶ月で迷わないために
  • 01:目標金額を明確にする / 月1万/5万/10万で戦略が変わる
  • 02:スキルの棚卸しをする / 過去の経験×市場ニーズで選ぶ
  • 03:初期費用ゼロで始める / 無料ツールだけで十分OK
  • 04:最初の案件を取る / クラウドソーシング3社に登録
  • 05:継続の仕組みを作る / 週2時間のルーティンが鍵
  • CTA:▶ 続きはプロフィールから / 副業ロードマップ公開中 / @yourhandle

3ステップ型(インパクト重視)

項目が少ないぶん、文字を大きく余白を広く使える。フィードをスクロール中でも目に留まりやすい。

構成例:

  • プレフィックス:朝活を続ける
  • タイトル:3つのルーティン
  • 01:前夜に準備を終わらせる / 服・持ち物を枕元に置く
  • 02:起きたら水を1杯飲む / 脳と体のスイッチが入る
  • 03:最初の15分で最重要タスク / 集中力が最も高い時間を活かす
  • CTA:▶ 続きはプロフィールから / 朝活テンプレ無料配布中 / @yourhandle

チェックリスト型(保存率が高い)

✓マークは Pinterest との相性が特に良い。「保存して後で確認しよう」という行動を自然に促す。

構成例:

  • プレフィックス:引越し前の
  • タイトル:やることリスト
  • ✓ 不用品を処分する
  • ✓ 転居届を出す
  • ✓ ライフラインの手続き
  • ✓ 荷造りスケジュール作成
  • ✓ 住所変更リストを作る
  • CTA:▶ 続きはプロフィールから / 引越しチェックリスト配布中 / @yourhandle

Before→After型(変化を見せる)

左右 2 列で変化を並べて見せる。違いが一目で伝わるため、フィードでのスクロール停止率が高い。

構成例:

  • プレフィックス:朝の過ごし方を変えたら
  • タイトル:1ヶ月で変わった5つの習慣
  • サブ:実体験ベースで紹介
  • Before:ギリギリまで寝る → After:30分早く起きる
  • Before:毎朝バタバタ → After:余裕が生まれて集中力UP
  • CTA:▶ 保存版テンプレ配布中 / 迷ったらこの型でOK / @yourhandle

STEP 6:公開前チェックリスト

ピンを書き出す前に、この 7 項目だけ確認する。

  • 見出しが全部1行に収まっている — 2 行になっていたら短く言い換える
  • 補足テキストに数字・具体語がある —「月 1 万円」「週 2 時間」「3 社に登録」など。目安は 18〜22 文字。「すごく良い」のような抽象表現は避ける
  • CTAが3行になっている — 誘導(muted)→ ベネフィット(ink 太字)→ @ハンドル(muted)
  • 色が3色以内 — ink + muted + border のみ。強調は太字で
  • 区切り線が75%幅(750px) — 端から端まで引かない
  • セーフエリア(120px)を守れている — テキストや線が端ギリギリになっていないか
  • フォントが正しい — Zen Kaku Gothic New / Noto Sans JP / 游ゴシックのいずれか

デザインのカスタマイズ

基本の型を守ったうえで、以下の要素は好みに合わせてカスタマイズできる。

タイトルブロックの構成パターン

情報量に応じて 4 パターンから選ぶ。

パターン構成向いている場面
フル(推奨)ラベル + プレフィックス + タイトル + サブ + 区切り線情報が多く、丁寧に文脈を伝えたいとき
プレフィックスなしタイトル + サブ + 区切り線タイトルだけで十分伝わるとき
サブなしプレフィックス + タイトル + 区切り線すっきりした見た目にしたいとき
ミニマルタイトル + 区切り線シンプル最優先。文字が少ないほど目立つ

ステップ番号のスタイル

スタイル見た目印象
ベーシック(推奨)数字のみ(48px / Regular / muted)汎用的。どんなコンテンツにも合う
サークル(線)円形の枠線で囲む柔らかい
サークル(塗り)円形を塗りつぶし(背景ink / 文字white)番号を強調したいとき
スクエア角丸の四角形(背景muted / 角丸8px)モダン
アンダーライン番号の下に線シンプルにアクセント
ドット付き番号の前に小さな丸(8px / muted)リスト感を強調

ラベル / バッジ

タイトル上部に「保存版」「初心者向け」などのラベルを付ける場合。

スタイル仕様
アウトラインborder 1px / border色 / 角丸4px
塗り背景white / 角丸4px
ピルborder 1px / border色 / 角丸100px

共通:24px / Regular / muted / padding 8px 20px。ラベルは使いすぎると逆効果なので、本当に強調したい場合のみ。


タイポグラフィ早見表

すべての要素の数値を一覧でまとめる。制作中に参照用として使ってほしい。

要素サイズウェイト
ラベル24pxRegularmuted
プレフィックス32pxRegularmuted
メインタイトル64pxBoldink
サブ24pxRegularmuted
区切り線750px / 2pxborder
ステップ番号(5項目)48pxRegularmuted
ステップ番号(3項目)56pxRegularmuted
キーワード(5項目)32pxBoldink
キーワード(3項目)36pxBoldink
補足テキスト24pxRegularmuted
CTA誘導20pxRegularmuted
CTAベネフィット22pxBoldink
CTAハンドル24pxRegularmuted

まとめ:型を守れば、毎回迷わない

Pinterest のピン制作で大事なのは、感覚ではなく再現性

  1. キャンバス:1000×1500px、セーフエリア 120px
  2. :ink / muted / border の 3 色。強調は太字
  3. 構造:タイトル → コンテンツ → CTA の 3 ブロック
  4. テンプレート:コンテンツの種類で 4 型から選ぶ
  5. 公開前チェック:7 項目を確認して書き出し

一度この仕様を覚えてしまえば、あとはコンテンツの中身に集中するだけ。デザインで迷う時間がなくなる。

ピンの先にある記事や Amazon 導線の設計については、Pinterest→記事→Amazon導線の作り方を参照。

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