保存される縦型クリエイティブの作り方|3原則と実践テクニック

なぜ「縦型」が保存されやすいのか

Pinterest、Instagram、Threads、X。プラットフォームは違っても、保存・クリックされる投稿には共通点がある。それは「縦型」であること。

理由はシンプルで、スマホのフィードは縦スクロールだから。縦型画像はフィード上の占有面積が大きく、スクロールを止める力が横型の 2〜3 倍になる。Pinterest では 2:3 比率(1000×1500px)がフィード表示の標準サイズ。Instagram でも 4:5(1080×1350px)の縦型がリーチを伸ばしやすい。

ただし、縦型にしただけでは保存されない。「保存したい」と思わせるには、情報設計のルールが必要になる。


保存される縦型クリエイティブの3原則

数百本のピンを作って検証した結果、保存率が安定するクリエイティブには 3 つの共通点があった。

原則1:見出しは8〜14文字に収める

縦型クリエイティブで最も重要なのは見出し。フィードをスクロールしている人の目へ最初に飛び込むのがここだから。

8〜14 文字がベストな理由は 2 つある。

  • 8 文字以上 — 短すぎると情報量がゼロに近く、止まる理由がない
  • 14 文字以下 — スマホ画面幅いっぱいに大きなフォントで表示できる限界
NG(長すぎ)OK
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見出しが 2 行に折り返す時点で長すぎる。スマホで表示して「一目で全部読める」かどうかが判断基準。

原則2:余白は要素間に「呼吸」させる

初心者がやりがちなのは、キャンバスいっぱいに情報を詰め込むこと。「せっかく作るなら全部入れたい」という気持ちはわかるものの、情報量と伝達量は比例しない

余白が効く理由は、視線の誘導にある。余白があると、見出し→ステップ→CTA の順番で自然に目が移動する。詰め込むと「どこから読めばいいかわからない」状態になり、結果として何も伝わらない。

具体的な目安は以下のとおり。

  • 上下左右の端から120pxはセーフエリアとして空ける(1000×1500px の場合)
  • 見出しとコンテンツの間に区切り線+余白を入れる
  • ステップ間の余白は最低 28px(5 項目のとき)、項目が少なければ 48px 以上

余白の設計が面倒なら、テンプレートを使うのが最も確実。あらかじめ余白が設計された状態からスタートできる。

原則3:色は2〜3色に絞る

色数を制限する理由は「視線の分散を防ぐ」こと。5 色以上使うと、どこが重要なのか目が迷う。結果として見出しすら読まれない。

実用的な配色パターンを紹介する。

パターンメイン背景補足
濃紺ベース#0B1F3B(テキスト)#f8f7f6(オフホワイト)#4B5B73(グレー)
モノクロ#000000#ffffff#666666

強調したい箇所があっても、色を増やすのではなく太字にする。これだけで視線は集まる。アクセントカラーを入れる場合も 1 色まで。


用途で選ぶテンプレート3種

縦型クリエイティブは「型」を決めると制作が速くなる。コンテンツの種類に合わせて 3 つのテンプレートを使い分ける。

1. ステップ型(3〜5項目)

向いているコンテンツ:

  • 「〇〇する方法」「〇〇の手順」
  • ハウツー系、ロードマップ系

番号(01、02、03…)があることで「順番に読もう」という意識が生まれ、最後まで読んでもらいやすい。3 項目なら文字を大きくしてインパクト重視、5 項目なら情報量と視認性のバランスを取る。

構成例(3ステップ):

プレフィックス:朝活を続ける
タイトル:3つのルーティン
① 前夜に準備を終わらせる
② 起きたら水を1杯飲む
③ 最初の15分で最重要タスク
CTA:続きはプロフィールから

2. チェックリスト型(5項目)

向いているコンテンツ:

  • 「〇〇する前に確認すべきこと」
  • 「〇〇のポイント 5 選」
  • ルールや Tips のまとめ

✓マークの力は強い。チェックリストを見ると人は「保存して後で確認しよう」と思う。Pinterest での保存率が特に高い型。

構成例:

タイトル:引越し前のやることリスト
✓ 不用品を処分する
✓ 転居届を出す
✓ ライフラインの手続き
✓ 荷造りスケジュール作成
✓ 住所変更リストを作る

3. Before→After型

向いているコンテンツ:

  • ビフォーアフターの比較
  • 改善例、変化の提示
  • A/B 比較

左右 2 列で変化を並べることで、違いが一目で伝わる。フィードをスクロールしている最中でも「何かが変わった」という情報は目を引きやすい。

構成例:

タイトル:1ヶ月で変わった5つの習慣
Before:ギリギリまで寝る → After:30分早く起きる
Before:毎朝バタバタ → After:余裕が生まれて集中力UP


よくある失敗3つとその対策

失敗1:文字が小さすぎる

PC のモニターで作ると「これくらいで読めるだろう」と思いがちだが、実際に見るのはスマホの小さな画面。しかもフィードをスクロールしながら。

対策: 見出しは画面幅の 80%以上を使う。補足テキストも 1 行に収める。作ったら必ずスマホ実機で確認する。

失敗2:1枚に情報を詰め込みすぎる

「せっかく作るなら全部伝えたい」は人間の自然な心理だが、縦型クリエイティブでは逆効果。1 枚の投稿で伝えることは1つだけにする。

対策: 詳細はリンク先の記事で伝える。ピンは「入口」、記事は「納得」の役割分担(参考:Pinterest→記事→Amazon導線の作り方

失敗3:毎回レイアウトがバラバラ

フォント、配色、レイアウトが投稿ごとに違うと、ブランドとして認識されない。「あ、またあのアカウントだ」と思ってもらえないとフォローにつながらない。

対策: テンプレートを使って型を固定する。同じ配色・フォント・レイアウトを使い続けることで、フィード上での識別性が上がる。


SNS別の推奨サイズと注意点

基本は 2:3 比率の縦型でどの SNS もカバーできる。プラットフォーム別の微調整ポイントをまとめた。

SNS推奨サイズ特徴と注意点
Pinterest1000×1500pxテキスト多めでも保存される。情報量を優先してOK
Instagram1080×1350pxビジュアル重視。余白を広めに取り、洗練された印象を
Threads1080×1350pxテキスト投稿との並びを意識。シンプルな方が馴染む
X縦型対応タイムラインの流速が速い。一瞬で伝わるインパクト重視

Pinterest をメインにするなら 1000×1500px で作り、Instagram 用にはリサイズする運用が効率的。


公開前の最終チェック

投稿する前にこれだけ確認すれば、大きな失敗は防げる。

  • 見出しが 1 行に収まっているか(2 行になっていたら短く言い換え)
  • 補足テキストに数字や具体語が入っているか(「月 1 万円」「週 2 時間」など)
  • 色が 3 色以内に収まっているか(強調は太字で対応)
  • セーフエリア(上下左右 120px)を守れているか
  • スマホ実機で表示して文字が読めるか

まとめ:型を決めれば、あとは中身に集中できる

保存される縦型クリエイティブの要点を整理する。

3原則:

  1. 見出しは 8〜14 文字
  2. 余白は詰めない(120px のセーフエリア)
  3. 色は 2〜3 色まで

3つの型:

  • ステップ型 → ハウツー・手順系
  • チェックリスト型 → リスト・Tips 系
  • Before→After 型 → 比較・改善系

避ける失敗:

  • 文字が小さい → スマホ実機で確認
  • 詰め込みすぎ → 1 枚 1 メッセージ
  • レイアウトがバラバラ → テンプレートで型を固定

毎回ゼロからデザインを考えるのは非効率。型を決めてテンプレートを使えば、デザインではなくコンテンツの中身に集中できる。

テンプレートの詳しい仕様はPinterestピン作成ガイドにまとめている。

無料テンプレートをダウンロード →

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